2016年3月31日木曜日

早起きは三文の得か



数年前、朝活という言葉を良く見かけた。
出来るビジネスマンは朝を有効活用する、とかなんとか言うもので、SNSでも仕事の前に活動をする皆さんの記事をしばしば見た。



世の中には深夜まで起きてあれこれできる「宵っ張り」の人達がいる。
十代、二十代の頃は深夜まで起きていることそのものが大人の象徴だと思っていたから、宵っ張りの人達が羨ましかった。

私は夜更かしが苦手だ。
これはうちの体質だと思う。私の家族はみんな、夜が早い。その代わり、朝も早い。
父はたいていとんでもなく早い時間に起きていた。まだ空いている電車で会社に行き、会社で新聞を読んでいた。
兄も夜遅くに電話をすると不機嫌か、電話そのものに出ない。その代わり、朝はどれだけ早くても構わないと言う。


高校の頃、父親に「夜更かしして勉強しても頭に入らないから、朝早く起きてやると良いよ」と言われた。
父は兄弟が多く、家が小さかったので、みんなが起きている時間は勉強にならなかったのだそうだ。
しょうがないから早く寝て、まだみんなが寝ている早朝に起き、静かなところで勉強していたのだと言う。
父は私なんかよりはるかに勉強ができたので、その言葉を信じて従えば良かったのに、その頃の私は「ゆっくり寝たい」が先に来て(それでも学校が遠かったから6時には起きていたけど)、朝勉強するということはなかった。

父の言葉の意味がわかったのは、父が亡くなってから何年も経った後だ。

当時パズルにはまっていて、夜中までずっとパズルを解いていた。
ある時、夜遅くまで頑張ってもどうしても解けなかったのでその時は諦めて寝て、朝起きて又解いてみたら、寝ぼけた頭のはずなのに30秒くらいですっと解けてしまった。
ああ、この事か、と思った。


一日仕事をして酷使した頭は、疲れているに決まっている。
疲れた頭で何かを考えたって、興奮しているから働いているように見えるだけで、効率が良い筈がない。
一晩眠って休養を取り、すっきりした頭は自分が考えている以上に活発に動いている。
朝活は理にかなっていたのだ。
 
朝の脳みそは夜の脳みそより質が良い、ということを実感してから、私は意識的に朝早く起きるようになった。
今は5時には起きている。世の中にはもっと早くから活動している人もいるから特別早い訳ではないかもしれないが、私にとっては5時がベストだ。
5時に起きて化粧と身支度をし、今は6時頃からこのブログを書いている。
書かない日(=ネタが思い浮かばない日)は調べ物をしたり、本を読んだりしている。
以前は夜に書いていたが、やはり朝の方が早く書ける。

その代わり、夜はどんなに頑張っても11時頃までしか起きられない。
眠くて仕方が無いから不眠とは無縁で、布団に入って3秒で眠りに落ちる。のび太くんだ。


宵っ張りの知り合いにその話をしたら、「夜更かししてると肌に出るのよ。あなたが夜更かししてないのは肌を見るとわかる」と言われた。
肌の手入れの手間が省けるから、確かに早起きは三文の得かな。


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うちの兄は目覚まし時計を使わない。小さい頃から使ってなかった。自然に目が覚めるんだそうだ。遅刻もなし。どこに行くにも時間きっかりに着く。何を食べたらああいう仕組みになるんだろう?