人に会うことが多い。
いろんな人にお会いして話をしていると、「見た目と中味が正反対」というケースがしばしばある。
見るからに粗野で恐ろしげな人なのに、喋ってみたらすごく良い人だったとか、どこからみても優しげで怒った事なんかなさそうに見える人なのに、陰でえげつない仕打ちをされたりとか、人を見かけで判断してはいけないということを私は多くの人達から教えられてきた。
私の知り合いにとんでもないだみ声の人がいる。
最初に会った時、先に遠くで声だけ聞いて「どんなおばはんだろう」と思った。
おばはんっぷりを確かめようと顔を上げたら、そこに立っていたのは常磐貴子ばりの美女だった。
どういう訳か言葉遣いは最悪で、口が悪い。
あの顔で、あの声で、あの言葉遣い、というギャップの塊みたいな人だが、頭の回転が早く、筋を通すので、話が早い。
人間はどこかでバランスが取れていて、何もかもがダメという人は多分いないし、全てを持っているという人もいないんだろう。
「あの人はこんなに色々持っている」と思われている人も勿論いるが、それはその人が多くの人が持ちたいと思いつつ持てないもの(わかりやすい容姿とかお金とか)を持っているだけのことで 、何もかもを持っている訳ではない。
むしろ何かの不足を補う為に、もしくはカモフラージュする為に、神様が別のものを与えたんじゃないかと思えて仕方がないこともしばしばある。
件の美女に限らず、私の知る限り、だみ声の持ち主に悪い人はいない。
だみ声と口の悪さはワンセットと言えるぐらい仲良しな特徴だが、だみ声かつ口の悪い女性で、性格の悪い人はまずいない。
大抵、気を使い過ぎるくらい気を使っていて、それを表に出さないだけだ。
それと同じくらいの確率で、かわいい声の持ち主にかわいい性格の女性もいない。
世の中上手くいかないものだ。
スター・ウォーズ フォースの覚醒 ボイスチェンジャー ダース・ベイダー
友達に声帯模写が得意な人がいて、ボイスチェンジャー無しで色んな声が出せる。声帯模写が上手い人は耳が良いんだそうだ。その証拠に歌もうまい。特技があるって良いなぁ。