2016年2月14日日曜日

家で最期を迎えた家族の送り方(2)葬儀屋さんの手配編

自宅で家族が亡くなった場合、どういう手続きを経てから弔うのか、なかなか聞く機会がない。
私自身も実際に経験するまで知らないことがたくさんあった。
備えあれば憂いなし、何かの時に役に立つこともあるかもしれないので、昨夏に祖母が自宅で逝去した時のことをあげておく





葬儀社に特にあてはなく、互助会にも入っていなかったので、検視の時に相談したら、警察の病院で紹介してもらえた。
二社教えてもらったので、比較的評判が良い方はどちらかたずねて、おすすめの方に電話。

葬儀屋さんが到着。
祖母の遺体は検視の時に警察の方がベッドに運んでくれてあったので、葬儀屋さんが白い着物を着せ、葬儀用の白い布団をかけてくれた(有料。プランに含まれている)。

私が医師から死亡検案書をもらって祖母の家に到着した時には、葬儀屋さんと母の打合せが始まっていた。
当初から、家族だけで葬儀をすることは決まっていた。簡素が基本だったが、故人の希望で、直葬ではなくお経を読んでもらう一日葬に。(一日葬は、通夜と初七日が付かない少人数の葬儀)

警察の病院に紹介してもらった葬儀屋さんは良心的で、値段もありがたいくらいお値打ちだった。
見栄を張っても仕方がないので、正直に「このくらいの予算です」と言い、予算内で収まるように調整してもらった。
お寺の紹介とお寺との値段交渉もすべてやってくれた。

葬儀代は現金で一括前払い(お経代は別)。
死亡検案書を役所や警察に届ける手続きはすべて葬儀屋さんが代行してくれた(プランに入っている)。
打合せが終ると葬儀屋さんが遺体を自宅から運びだし、家族はとりあえず家に戻った。


気づいたこと

よく、病院で紹介された葬儀社は高いから急がずに数社を検討すべき、というアドバイスを見る。

別の家族が亡くなった時に病院で紹介された葬儀社にお願いした経験から言うと、「そんな時に数社も当たってプランを検討する余裕はない」のが正直な所。

それでなくても、危篤→逝去の間、家族は寝ていない。数日間、寝てるか寝てないかわからないような状態で葬儀の手配を始めないといけないんだから、とりあえず言われるままに火葬場の時間をおさえて、あとは「じゃあそれで」が精一杯。

もしも数社から選びたいなら、日頃からパンフレットを集めて候補を決めておくべき。大抵の葬儀社は24時間受付しているので、夜中に亡くなったって、電話すればすぐに来てくれる。

そこまで出来ないのなら、病院で紹介された葬儀社を素直に選び、「ここに縁があったんだ」と自分を納得させるのが、結局最善の方法だと思う。


次回は葬儀のお話。