2016年2月26日金曜日

データが空中分解



ほんの少しの理屈さえ理解すれば、誰もが便利な生活を享受できるデジタルが好き。あんな公平に万人を受け入れてくれるものはないと思っているけど、そう思っていない人も居る。




デジタルが好きなので、詳しい理論はわからなくてもとりあえず触る。
コンピュータを使い始めた頃に色々教えてくれた人達が、苦手意識を持たせるような難しいことを言わないでくれたおかげだと思っている。

元々便利な物が好き、というのもある。
便利であれば少々勉強しないといけないのは仕方がない。
マニュアルを見るのも嫌いじゃない。
「もっと便利に出来る方法があるはずだ」と思って調べたり工夫したりするのも好き。
必然的に苦手要素があまり無い。


世の中には自称「機械音痴」という人達も居る。
「理系じゃないから」とか「機械に疎いのは遺伝」とか「 説明書を読んでもわからない」とか、理由はいろいろあるらしい。
よく聞いていると「壊して叱られるのが嫌」という苦手意識が裏にある気がする。
機械はそう簡単に壊れないし、理系じゃなくても触れるように出来ているんだよ、とどれだけ言ってもどうも気が進まないらしい。


そう思っていたら、機械が苦手な知り合いがファイルの取り扱いの説明を受けている所に出くわした。
ファイルの扱いが変わります、データを変えたり入力したりし終えたら、このフォルダに戻して下さい、という手順の説明を受けていた。
複数人で使うデータの同期の為、という理由だったんだけど、「変わる」ということに心理的圧迫感があるらしく、いろいろと抵抗していた。

「データが勝手に消えるって事はありませんか?」
「ありません」
「データがどこかに行っちゃうとか、なくなるとかいうこともないんですか?」
「ないです」
「データが空中分解するとか」
「ないでしょうね」

「自分で消さなきゃ消えないよ」と口を挟んだら「私が触ると普段起きない事が起こる」と言っていた。

正体不明なデジタルはオカルトみたいなもんなんだろうな。
暗くて深い川を越えるのは大変だ…。





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