2016年6月8日水曜日
映画「M:I ゴースト・プロトコル」を見た
トム君のトム君によるトム君のための映画とわかっていても見てしまう「ミッション・インポッシブル」。
3の後は4ではなく内容を表す名前になった。そりゃ、一生懸命作って「4」でくくられるのも嫌だろう。
前作の3が2006年、本作は5年後の2011年に作られた。トム・クルーズが48歳の時の作品だ。
この年代の5年間は大きいらしく、3ではほとんど目立たなかった顔のしわが「ゴースト・プロトコル」でははっきり画面で確認できるようになった。
かつての二枚目俳優アル・パチーノはシワを気にする様子も無く放置していたようだったけど、トム君は果してどうだったのか。
近年のトム君と言えば「太り過ぎ」のイメージしかなかった。
実際、写真を見ると顔がパンパンにふくらんでいるものが多く見受けられる。
アクション俳優でもあるから太ることに鈍感でいられるはずもないと思うのだけれど、現に太っていたから変な感じではあった。
私の友人M美の友達にN子さんという美女がいる。
我々よりも少し上の世代だが、美人なので年齢不詳である。
もともと眼が大きくて顔の造作も美しい人なのだが、年齢には敵わず、美容外科のお世話になっているそうだ。
ある時、M美の所にN子さんからメールが送られて来た。それによると美容外科の先生に薦められて顔の皮膚の張りを出すために頬になにやら入れたそうで、一緒に施術前・施術後の写真も添付されていたらしい。
施術前にはあった目の下のシワが確かになくなっているが、頬がパンパンにふくれていて、当人曰く「おたふく風邪みたいになった」そうである。(いずれ引いて行くのだろうが)
トム君の太った写真を見た時、その話を思い出した。頬がいやにふっくらして説明の付かない太り方をしていた。
おそらくアンチエイジングマジックを施したけど腫れが引くのが遅かったということなんじゃないかと思う。
見られることが仕事で、しかも見た目が全ての二枚目アクション俳優であれば、ヘタな素人女性よりも外見に気を配るのは当然のことだ。
マーロン・ブランドなど40代で60代の役もやっていたが、そうもいかない事情があるんだろう。
「何かやったな」と思っても見て見ぬ振りをしてあげるのが思いやりだ。そっとしておいてあげよう。
この「ゴースト・プロトコル」は玄人の評価も高かかったそうだが、実際、一度見た後に、もう一度見たいと思わせてくれる映画だった。
トム君の美貌に陰りが見えて来た分、ベテランエージェントとしての奥行きを見せていたのだと思う。困難な状況にあっても力だけで突破せず、分別を持って対処する様が印象的だった。
これからは渋い大人の余裕を見せるロマンスグレー路線で頑張ってもらえたら、結講若い女の子に受けるんじゃないかと思うけど、どうだろう。(余計なお世話)