2016年6月19日日曜日
映画「リンカーン弁護士」を見た
この映画は日本ではアメリカ本国ほど話題にならなかったそうだ。私も知らなかった。
興味を引かない理由の一つは邦題にあると思っていたが(「リンカーン弁護士」って何だ?)、調べてみると原題をそのまま素直に日本語に訳しただけみたいなので、そこを責めるのは酷だ。
他に見たいものもなかったから期待せずに見始めたけど、見たらかなり面白かった。
「リンカーン弁護士」はミックという銭ゲバの弁護士(マシュー・マコノヒー)が主人公で、リンカーンに乗ってあちこち移動しているから「リンカーン弁護士」なんだそうだ。
弁護士というより詐欺師に近いくらいの銭ゲバっぷりなのだが、自分が手がけた裁判の展開によって、なぜか自分が窮地に陥ってしまう。
ただ、銭ゲバのくせに道理はわきまえていて、最終的に通して来たその道理に助けられ、窮地を脱し、自分が正したいと願った過去の過ちも正せるというややこしいお話である。
原作はベストセラーになった小説だそうで、映画としてはかなり面白かった。
ミックの銭ゲバっぷりが冒頭にたっぷり出て来るので、彼が窮地に陥っても「自業自得だよ」と思わなくもないが、その割に陰で麻薬常習者の面倒を見たり、気に入った運転手を大切に雇ったりしているので、存外バランスが良い人物として描かれている。
頭の良い人って言うのは、こういうもんなのかも知れない。
この「リンカーン弁護士」に行き着くまでに「ボウリング・フォー・コロンバイン」と「ロード・オブ・ウォー」という二つの映画を見て途中でやめた。
「コロンバイン」は 当時話題になってたマイケル・ムーアのドキュメンタリーで、銃規制を取扱っている。途中まで見たが気楽に見るには重すぎる話題だった。(アメリカ国内の問題を私が考えてもしょうがない)
「ロード・オブ・ウォー」はニコラス・ケイジが主演した武器商人の話だ。
「死の商人とは武器開発者ではなく、敵対する紛争当事者に分け隔てなく武器を売る人達のこと」というのを描いている点では共感出来たけど、どうもニコラス・ケイジが好みじゃないので、見ているのが辛くなった。
さぁ、次はトム君でも見よう。
リンカーン弁護士 (字幕版)
最初リンカーン大統領の弁護士の話かと思った。