2016年5月16日月曜日
メモアプリ「keep」を使ってみた
今はデジタル端末にメモを残して携帯できるから、紙の手帳を持ち歩くのはナンセンスなんじゃないか、といつ頃からか思うようになった。「もうノートは買わないようにしよう」と決め、それ以降は極力買わないように暮らして来たが、なぜか今だにゼロにならない。
予定を書く手帳もデジタルにしようと思ってトライしたが、私には無理で、結局今も紙の手帳を使っている。
いついつどこで約束、と口頭で言われると、アプリを立ち上げて入力して、はいかにもまだろこしい。
その場で覚えれば良いのだけど、「間違えてはいけない」と思うことがプレッシャーになって、正しく覚えられないような気がして来る。
故に今だに紙に頼っている。
家に居る時に、ふと「これをやらないと」とか「次の買い物でこれを買おう」とか思いつくことがある。
書いておかないと忘れるので、レシートの裏に書いて机の上に置いておく。
一枚につき用件一件と決めて、Todoならば終われば捨てる。買い物メモは出かける時に財布に入れる。
どこかに貼ると、貼ることで満足してしまうから貼らない。
そこら辺に置いておくと目障りでさっさとやろうとするので、机の上に並べて置いてある。
紙ベースのメモは、外出先に持っていくものとのリンクが難しいなぁと思って探してみたら、こんなものをがあった。
"keep"というアプリで、入力したメモが付箋のように並んでいく。
写真も貼れるし、手書きも出来る(感度はあまりよくないが)。
レシートの裏に書いたメモを、時間のある時にこちらに控えておくと(写真に撮って貼っておいても良い)、出先で「なんかあったなぁ」ということがない。
何よりも素晴らしいのは、これは書くのも楽なら消去も楽、ということだ。
考え方もあるだろうが、私は、基本的にメモは「終ったら捨てるべき」と思っている。
保管するメモ(パスワードとか、長期的に必要なメモとか)はそれ専用にきちんと紙で管理しておくべきで、長期保存するものと保管が不要な物とをごちゃごちゃにすると、必ず不要な書類がたまって管理しきれなくなり、「あれどこへ行ったっけ」ということになる。
残すべきは残し、後は捨てる、というルールを決めておけば、そもそも無くし物をするということ自体がなくなる。
デジタル文具は、物理的にゴミ箱に捨てる紙と違って、ワンクリックで(表向きは)消滅するから、処分の為に頭を使う必要もない。
メモというと、「検索が楽」とか「書きやすい」とか言う点を前面に出した文房具やアプリが考案されることが多いが、頭の中に分類が出来ていれば分類された場所を見れば良いだけなので、検索がそれほど重要とは思えない。
むしろ、不要になった項目を間引いていくことの方が大切なんじゃないかと思う。間引いて必要な物だけにしておけば、そもそも探す必要性もなくなる。為すべきことも見えて来る。
足し算だけでなく、引き算と割り算を使った暮らし方って大切だと思うんだけど。