2016年5月5日木曜日

i Pod touchの第二の人生



ガジェットが好きなので、つい買ってしまう。
買うときは多少考えている(つもりだ)けれど、実際に使い始めるとなんやかや難点があってしだいに使わなくなり、中途半端な存在にしてしまう事もある。



毎日の生活の中での役割がないガジェットほどかわいそうな存在もなく、いつの間にかしまい込まれて、思い出して電源を入れた頃には動かなくなってしまっている。
不経済だし、ガジェットが好きな分罪悪感を覚えるので、買う時には「こういう風に使おう」と考えてから買うようにはしている。

ただ、状況が変ったり、機能が中途半端だったりして、お蔵入りにしてしまうこともある。
気に入って買っただけに存在を無視して頭から消去するのは難しく、意識のどこかで「あいつを何とかしてやらないと」と思っていたりする。
 
i Pod touchがまさにそんな存在だった。


元々このi Pod touchは公衆無線LANを使ってタブレット代わりにするつもりで買った。
当初は十分にその役割を果たしていたが、ある時契約していた公衆無線LANの料金がアホみたいに高くなってしまったので、解約した。

これだけ技術が進んでいるんだから、無料で接続出来る公衆無線LANもあるだろうと軽く考えていたのだが、世の中そう甘くなかった。
無料で接続出来るものもあるにはあるが、使いにくくて嫌になった。

いろいろ調べるうちに、simフリースマホを使った方が安いことに気づき、そちらで端末も買ったので、simを入れられないi Pod touchの出番がなくなった。

出先で音楽を聴くのに使えば良いのだけれど、出先ではi Pod shuffleを使っているからやっぱり出番がない。
仕方がないので目覚まし時計にしていた。


あれだけの機能があるのに目覚ましとしてしか使ってやれないことが不憫で、頭の隅にずっと残っていた。
単体ではネット接続が出来ないことがネックになっていたのだが、最近それが利点になる使い方を思いついた。


私はAmazonのプライムビデオやプライムミュージックを使っている。
Amazon FireはSimを入れる場所がないから、家のWifiに接続して音楽や映画を視聴する。
Amazonの端末が中にSimを入れられない作りなためか、サービス全般がオフライン環境でも使い勝手が良いように考えられていて、Wifi接続時にコンテンツをダウンロードしておけば、オフラインでも何の問題もなく視聴出来る。
しかもこのサービスはデバイスを選ばない。
i Pod touchでもアプリを入れれば、Fireと同じようにビデオや音楽をダウンロードしオフラインで使える。

Fireは思いのほかでかくて重く、外に持っていくにはかさばる。
スマホだとバッテリーの消費が恐いし、手違いで動画再生中にネット接続してしまうと、期せずして通信料が増えてしまうことも有り得る。
元々単独では通信ができないi Pod touchならば、思わぬ所で接続してしまうこともないし、バッテリーがなくなっても生活に支障を来す事もないし、何より軽くてかさばらない。

画像もきれいだし、もともとが音楽プレイヤーだから音も悪くない。
イヤホンで聞けば電車の中で映画が見れる。
i Pod touchだからできることをやっと発見してやれた。


ガジェットを買ったら、思い切り使って、天寿を全うさせてやりたい。
使い道を考えて工夫する事も楽しい。
なんとなく発見が嬉しかったので書いてみた。