2016年5月6日金曜日

映画「ゴッドファーザー」を見た



アル・パチーノが主演した映画「スカーフェイス」を見た流れで、「ゴッドファーザー」も見た。
有名な作品なのに私は「ゴッドファーザー」を見たことがなかった。





プライムビデオの予告編を見ていた時に出て来た地味な男性がアル・パチーノだとレビューで読んで、興味がわいた。
「ゴッドファーザー」に出てくるアル・パチーノは、「スカーフェイス」のアル・パチーノとはまるっきり違っていたからだ。

スカーフェイスは1983年の作品なので、ゴッドファーザーの約10年後。
トニー役のアル・パチーノは褐色の肌で、顔のシワも深く、ぼさぼさ眉毛にドングリ目の、どちらかと言うと「田舎者の三枚目」という感じだったが、ゴッドファーザーのマイケル役では洗練されたファッションに身を包んだピカピカの美形だ。
役者は化けるとはよく言ったものだ。


この作品は1972年のものだそうだが、舞台が1940年代のせいか、70年代の流行がまったく取り入れられていない。
おかげで絵画のように美しい映像を堪能出来る。
映画「ロッキーホラーショー」もそうだが、流行のファッションをとり入れない方が絵的におしゃれになるのはもはや通説なので、ファッション業界の皆さんは一考していただきたい所だ。


マイケル(アル・パチーノ)の父親、ビト・コルリオーネをマーロン・ブランドが演じているが、本当は、私はアル・パチーノよりもマーロン・ブランドの方が興味があった。

マーロン・ブランドは、随分前に映画「欲望という名の電車」で、ビビアン・リーの妹の夫の役で出ていたのを見た。
衝撃的だった。

粗暴な役だったので怒鳴り散らすシーンが多かったが、単に怒鳴り散らしている感じではなく、怒鳴り方が上手いのだ。ただわめいているんじゃなくて、怒鳴り散らす場面が絵になっていた。
ただの二枚目俳優には思えなかった。

後で調べたら、彼の演技には理論的な裏付けがあり、素で演じているだけではないことを知った。
それがマーロン・ブランドだった。

いろいろあってその後マーロンは映画の第一線を退いていたけれど、「ゴッドファーザー」での彼はやはり素晴らしかった。



勢い余って「ゴッドファーザー」を見た後すぐに続編の「ゴッドファーザー2」も見たのだけれど、それはまた次の機会に。



ゴッド・ファーザー (字幕版)
名優マーロン・ブランドが印象に残る。