2016年4月9日土曜日

Kindle FireでWord Runnerを使ってみた

 
先日買ったKindle Fire HDをボチボチ使っている。
Amazonの商売気のなさなのか、Kindleだけでもいろいろな機能がある割に、説明がささやかすぎて「そんな機能があったなんて知らなかった」ということが多い。
Word Runnerもその一つだ。



Word RunnerはKindle Fireに入っている英語速読の機能で、Amazonによると第四世代以降のFireにしか対応していない。

AmazonサイトのWord Runner説明ページ

You tube Word Runnerの説明(英語)

たまたま触ったアイコンに「Word Runner」の文字があった。
Word Runnerの文字を触ってみたら何やら画面がかわり、説明があった後、画面の中央に単語が一つづつ表示されるようになった。
文章の頭から順番に、単語を一つづつ独立して表示させるから、眼球を動かさずに文章が読める。
結果的に早く読める、という理屈らしい。

まだ英語版しかないそうなので日本語の文章でどれくらい早く読め、理解出来るのかはわからない。


日本語に比べて英語の文章を読むのは当然時間がかかるし、意味を考えながら読むから、まだこの機能に自分の頭がついていっていない。
読み上げ機能と同じで、今は「読解の補助」としてしか とらえられないが、それでもこの機能は悪くないと思う。


速読の技術を学ばずとも機械が人間の不足を補ってくれるから、読み手は「読むこと」に集中すれば良い。

速読塾の先生からは「営業妨害」と叱られそうだが、私はこういう形の人間と機械の共存は大好きだ。

アップルの考え方も同じだと思うけど、一般利用者に特別な技術を要求するのではなく、専門知識を持った技術者が「誰でも簡単に使えるもの」を作って提供する姿勢が素晴らしい。
それが難しいことだとわかるから、アップルには信者がいるのだ。


AmazonがFireで提供していることはまさにそれで、利用者に高度な技術を要求せず、子供でも使えるように機械が利用者に合わせてくれる。
革新的なアイディアを高度な技術で実現させ、さらっとやってみせる所など、実にスマートだ。


眼球を早く動かし単語だけを拾い上げることで文章の内容を理解する速読は、言うは易し行うは難しで、凡人が簡単にマスターできるようなものではない。

速読そのものに意味があるかどうかはまた別として、利用者に精神論を押し付けない姿勢に拍手をおくりたい。