2016年4月23日土曜日
デジタルで住所録管理
知り合いの高齢者が、出先で緊急の用事が出来、友達に電話することになった。
携帯は持っていないが固定電話が使えたので通信手段に問題はなかった。
問題なのは「電話番号がわからない」こと。
結局、先方のご子息が経営している病院を電話帳で探して電話し、疑われながら「先生のお母様のお宅の電話番号を教えていただきたい」とお願いし、すったもんだして連絡が取れた。
出先でもすぐにわかるアドレス管理のベストな方法は何だろうとしばし考えてしまった。
今みたいにみんなが携帯を持つようになる前は、頻繁に連絡を取る人の電話番号は暗記するか小さなアドレス帳に書いて持ち歩くのが定番だった。
携帯電話が普及し、手元の端末から即電話が出来るようになると、端末に直接一人一人の情報を入れてしまえるから、当然人の電話番号を覚えることもアドレス帳を持ち歩くこともなくなった。
今はSNSがあるからメールのアドレスすら不要という考え方もあるが、自分のデジタル環境と相手のそれが同じであるとは限らない。
同世代だけで付き合っていられる歳でもなくなると、当然相手の状況に合わせないといけない。
世代によっては「携帯なんか持たない」という人もいるし、手紙が主流の人すら珍しくない。
どんな環境の相手と接するかわからないので、当然、どんな状況にも対応出来るようにこちらが管理の仕方を考える必要がある。
周囲にどうしているか聞いてみると意外と「クラウド管理が便利だよ」の声が聞こえた。
私はMacユーザーなのでiCloudが楽なんだけれど、iPhoneを使っていないから存外出先では不便だ。
iCloudはどこからでも見れるのが売りのクラウドなんだけれども、なぜか見れるブラウザが限られていて、私が使っているクロームでは見る事が出来ない(この辺りが既に問題だと思うけど)。
大手キャリアと契約している携帯はまだガラケーで、機種変更ごとに情報を引き継いで行けば良いとは思うのだけれども、通話以外は格安のSimフリースマホをタブレット代わりに使っているし、大手キャリアをいつ解約するかもわからないので(異論はあるだろうけど、私程度の使用量ならばSimフリースマホで全く問題はない。次に切るならキャリアだ)、できればデバイスを考えず情報に接続できる方法が望ましい。
デジタルはバッテリーが切れたら使えないから、根本的に片手落ちのシステムではあるのだけれど、やむを得ない。
自宅で紙管理もしているから、あくまで紙とデジタルの不足を補完し合い、出先で何が起きても困らないためのもの、という点に主眼をおいて考えたい。
住所録のクラウド管理は、年賀はがき作成ソフト会社が運営しているクラウド住所録管理が王道らしいし、それを愛用して勧めてくれた人もいたが、私は年賀はがき作成ソフトは使わない。
クラウドサービスは無料だからそれでも問題はないのだが、ただでさえいっぱいやってる会員登録をこれ以上増やすことになんとなく抵抗がある。
無料のサービスは、状況によっては「今月でこのサービスは終了」ということもまたざらにあるから、頼り切るのも恐い。
結局、色々考えてgoogleの住所録管理サービスであるgoogleコンタクトというのを使ってみることにした。
googleだって突然サービス終了なんて珍しくもないけど、アドレス管理は人間生活の基本的な線なので、サービス見直しを云々されるのは最後の方じゃないかと見込んだ。
ありがたいことにデバイスを考える必要はほとんどない。
KindleFireに入っている連絡先アプリにも即応してるし(kindleのOSはgoogleが手がけたそうなので当り前と言えば当り前だけど、結構嬉しい)、iCloudのようにブラウザによって「これはダメ」ということも今の所なさそうだ。
一々入力するのが面倒なのと、年賀状の返事もよこさない旧友がしれっとgoogleプラスなんかやってるのを知ってしまって何だか嫌な気分になることもあるが(心配してたのに)、とりあえず問題はなさそうなので、このまま行ってみようと思う。
でもまぁ、こんなくだらないことで悩むのは私だけなのかもしれないが。
ダイゴー 太罫専科アドレス 小 ブラック F1070
なるべく人の手を借りずに物事を解決するのは大人のたしなみだと思う。