2016年7月13日水曜日
映画「ドッジボール」を見た
これ。
ドッジボール (字幕版)
2004年に制作されたこの映画、私は全然知らなかったが、公開当時の評価はどうだったんだろう?
これは徹底的にバカ映画だ。でも、ただのB級映画ではない。おもしろいB級映画だと思う。
この映画は、ベン・ステイラー演じるホワイト・グッドマンと、ビンス・ボーン演じるピーター・ラ・フルールの2人のスポーツジム経営者が、ジムの存続と意地を賭けてドッジボール大会で戦うお話だ。
ピーター(ビンズ・ボーン)のジムを狙うホワイト(ベン・ステイラー)の破壊されまくったキャラがたまらなく素晴らしい。
かつてはおしゃれだったパーマをかけたレイヤードヘアに(昔は段カットって言った)、鍛え上げたフェイクな肉体、勘違いで嫌みな性格、どれをとっても「素晴らしい!」に尽きる。
彼の「やり過ぎ」とも言えるキャラを、人好きするピーター(ビンス・ボーン)の地味っぷりがやんわりと抑えていて、後味の良い映画になっている。
この2人のコンビのバランスの良さが、オバカ映画をB級映画にさせなかった要因の一つだろうと思う。
ドッジボールのコーチ、オフーリハン役のリップ・トーンは「メン・イン・ブラック」の捜査員Zを演じていた俳優さんだ。
少しつり目でニヤリと笑うリップ・トーンの存在感は抜群で、バカバカしいのに大真面目という微妙な立ち位置を常にキープしている。
アメリカ版星一徹のしごきが嘘っぽくないのは、ひとえにリップの「冗談なんか言わなさそうな顔」のお陰だ。
彼は物語の途中で亡くなるが(事故)、冗談のように葬儀のカットもお悔やみを言う場面もない。
すべてがギャグ。この徹底的な「イケイケどんどん」っぷりがベン・ステイラーの「やり過ぎ」を不自然に感じさせない隠し味になっているんだろう。
以前、ベン・ステイラーがトム・クルーズのものマネをして一緒にm:iの打合せに参加している動画を見たことがある。
ベン・ステイラーの引出しの多さに驚嘆した。芸達者な人である。
m:i2のパロディ↓ トム君の無言の間が良い。
Tom Cruise Ben Stiller Mission Impossible Parody